俺様王子の秘めゴト
「東京湾に沈めんぞカスが!!!」









それはまるでヤ●ザのように。








次々に暴言を吐いていく茜。









「てか幼稚すぎんだよアホ共め!てめーらは幼稚園生かっつーの!!」










苛々と足を揺する。










「東京タワーから落としたろか!!」











ここまでキレた茜をとめる勇気は私にはない。









治まるのを火の粉が飛んでこないように待つだけ。









「ざけんなや!!!ほっと腹立つわ!!」









どかっと茜が机を蹴る。











「もういい!!こうなったらただじゃおかねぇ。」









茜さ~ん…。









「犯人あぶり出してぶち刻んでやる!!」









あー…。









完璧にスイッチ入りました。










「華南!!」


「はい。」









絶対に逆らうな。









茜がキレたときの絶対条件。









「当事者には絶対に知られるなよ!!」









……なんで?









「本人達が出てきたら益々ややこしくなんだよ!!いいな!!」









あ…そゆこと。










茜には茜の考えがあるんですね。









「りょーかーい。」









片手を上げる。










「親衛隊だかファン倶楽部だか知らねーがぶちのめす!!」








このあと、この茜の行動で更なる被害が巻き起こるなんて、この時の私はまだ知らない。
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