俺様王子の秘めゴト
三郷先輩…。








目を丸くする。









三郷 桂馬(ミサト ケイマ)先輩、運動部部長。









「千堂が暴れてもめてるのは運動部と文化部両方なんだよ。運動部部長の俺としても、これ以上騒ぎにしたくないんでね。」







と。









そのまま、抱き上げられたまま動き出す先輩。









「ちょっ…ちょちょちょちょちょ…。」








ちょっと待ってくださいよ~!!








「なんだよ?悪いけど行きたくない等の抵抗は一切無視だからな。」







むっ…。








この状態のまま連れていかれるの?








それは更に状況悪化な気がするんですけど…。








三郷先輩はクールである。









てか関心がない。









だからいつも淡々と喋ってて感情が波打つのを見たことがない。








今も…、冷静でいたって普通。








「じっ…じゃぁ、腹くくって行くんで下ろして下さい。」




「逃げられたら困るから却下。」









うっ…。









私って信用ないなぁ。









「おい桂馬!!」









ん?








声の方に視線を向ける。









「華南を下ろせ。」









厄介なの出てきましたぁ!!








声の主は生徒会長様。








つまり玖城先輩、魔王、暴君。








俺様王子。


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