俺様王子の秘めゴト
そう言って。











私もね、ここまでクレイジーだなんて思わなかったのよ。







いやホント。









三郷先輩が足を進めて行けば行くほどざわめきが大きくなる。








「いい加減腹くくれよ!この千堂様にたてついたんだ!!どうなるか覚悟できてんだろうなぁ?!」









茜の怒り具合も。









沸点、高いはずなんだけどなぁ。








「うるせぇ。」









ぼそりと三郷先輩が呟いた。








そして。









バンッ…-









矢が刺さった音。









「茜ちゃん!!!」









慌てた様子で先輩達が茜を押さえつけている。








「おー、派手にやらかしてるな千堂。」








現場に到着した私と三郷先輩はその惨状に驚く。








でもやっぱり三郷先輩はあまり感情が出てないけど。








「ほら、お前の出番だぞ。」








で、落とされた。









「っ…たぁぁ~。」








降ろされたんじゃなくて、落とされた。








「腰…腰打ったぁ~。」







ちょっびっと涙目。







「三郷!遅いよ!」








あたふたしながらこっちをむいたあゆ先輩に合わせて茜と視線が合う。







……………。









「かなぁーーーん!!!!!!!!」








いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
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