俺様王子の秘めゴト
だったら何?



「そうだったらどうしてたんですか?」



「ん?強制連行しようとしてた。」





ほんと。





直球。




「お話が以上なら失礼します。」




ため息をついてまた向きを戻す。





「姫谷、俺はもう止めないが、玖城達はそうはいかないぞ。」




何言ってるんだか。



「失礼します。」





もう、元町先輩と話すことなんかない。





振り返らず、私は歩き出した。






これが陽動だったとは知らずに。
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