俺様王子の秘めゴト
本音[啓志side]
「……だってさ。」
元町が振り返る。
「なんで新庄とのこと聞かなかった。」
「なんでって、必要ないと判断したからだよ。」
そう隙間から出てきた俺に言った。
「別にいいっしょ、それよりも。」
分かってる。
事情を知らない元町にすら華南は俺の補佐を辞めた理由を言わなかった。
清里と三郷にも聞いてみたが詳しくは教えてくれないし。
つか、2週間前。
清里と三郷に連れていかれて、それから華南は帰ってくることは無かった。
帰ってきたのは金色バッチを持った三郷だけ。
それが何を意味するのか、最初は分からなかった。
ただ華南がそのバッチを落としただけだと思っていた。
けど。
三郷はそのバッチを俺の机の上に置くと淡々と全く別なことを言ったんだ。
「華南、お前の補佐辞めるってさ。」
…は?
意味が分からなかった。
何をいきなり言い出すんだ?
冗談言う顔じゃねーだろ?
そう思った。
けど。
そう。
三郷 桂馬は冗談を言う奴じゃない。
今までコイツが冗談を言ったことなんか1つもない。
つまり。
華南はまじで俺の補佐を辞めた。
「っどういう事だよ!!!」
その事実を理解すると怒りが込み上げてきて三郷に掴みかかった。
「どうもこうも。まんまだよ。」
けど、やっぱり冷静な三郷に腕を掴まれ離される。
元町が振り返る。
「なんで新庄とのこと聞かなかった。」
「なんでって、必要ないと判断したからだよ。」
そう隙間から出てきた俺に言った。
「別にいいっしょ、それよりも。」
分かってる。
事情を知らない元町にすら華南は俺の補佐を辞めた理由を言わなかった。
清里と三郷にも聞いてみたが詳しくは教えてくれないし。
つか、2週間前。
清里と三郷に連れていかれて、それから華南は帰ってくることは無かった。
帰ってきたのは金色バッチを持った三郷だけ。
それが何を意味するのか、最初は分からなかった。
ただ華南がそのバッチを落としただけだと思っていた。
けど。
三郷はそのバッチを俺の机の上に置くと淡々と全く別なことを言ったんだ。
「華南、お前の補佐辞めるってさ。」
…は?
意味が分からなかった。
何をいきなり言い出すんだ?
冗談言う顔じゃねーだろ?
そう思った。
けど。
そう。
三郷 桂馬は冗談を言う奴じゃない。
今までコイツが冗談を言ったことなんか1つもない。
つまり。
華南はまじで俺の補佐を辞めた。
「っどういう事だよ!!!」
その事実を理解すると怒りが込み上げてきて三郷に掴みかかった。
「どうもこうも。まんまだよ。」
けど、やっぱり冷静な三郷に腕を掴まれ離される。