俺様王子の秘めゴト
「うちの学校って今どき珍しく一年次は必ず部活に所属してくちゃいけないじゃないですか、なら適当なの選ぶより華道部かなって。」



でも月の半分しか来なかったのはお父さんの稽古があったのと英にぃに拉致られてから。



一年のころは幾度となく拉致られては俺との関係バレるまでバラすなよと言われ続けてきた。



多分、説明するのがめんどくさいんだろう。



バレたときにすればいいやと思ってんじゃないのかな?



「なるほどねぇ。」



あっさり納得。



「あれ?そいえば玖城君達何処だろう?」



え?!



突然、思い出したかの様に言うあゆ先輩だけどそれ…めっちゃ困る。



「校長はあそこにいるのになぁ…。」



…あ、ほんとだ。



後ろ姿でもすぐわかる。



凄く嬉しそうに、まるで子供の様にはしゃいで会場内を縦横無尽に駆け回ってる校長。



正直何故だか少し可哀想に思えた。



「生徒会の皆さんでこられたんですよね?」


「うん、三郷と玖城君と真波君と元町君。」



三郷先輩だけ呼び捨てなんだ…。



「来栖さんは?」


「来ると思う?」



…思いません。



来栖さんとは二年生のこで生徒会書記。



何故だか私の事を嫌っていた。


「何処行っちゃったんだろう…?」


会場内をぐるりと見渡してもそれらしい人物は見当たらなく、二人で首を傾げる。


そーいえば…


「ま、いいか。」


いいんだ。


「それよりも華南ちゃん。新庄先生とどゆ関係?」


…。


そーいえば、英にぃの姿もない。


それが何を意味してたかと言うと…
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