俺様王子の秘めゴト
それは突然だった。



いや、突然すぎた。



なんの前触れもなくいきなり華南からそう言われる。



今何が起こった?



俺は何を言われた?



華南が俺を好き…?



今好きって俺言われた?



華南から告白された…?



平静を装っていたつもりが固まっていたらしく圭に肩を揺すられた。



「啓志?啓志!」



この俺がしどろもどろしている。



なんだこれ。



「大丈夫?啓志。」



大丈夫なもんか。



だって俺、告白されてるんだぞ華南から。



いつもはさらっと流せるけどだって華南だぞ?



大丈夫なわけない。



大丈夫なんかじゃいられない。



「先輩?」



華南が近寄ってくる。



「え?あ…へ?」



うわぁ~俺カッコ悪。



なにこのへたれっぷり。



「…へんな先輩。」



俺の前でくすくすと笑う華南。



めちゃくちゃ可愛い。



なんだこの態度の違い。



学校ではあんなに冷たいのに…。



「何勘違いしてるんですか?」



……………へ?



突如、華南は真顔になった。



「学園1の王子様が私なんかの告白でへんな勘違いしないでください。」



え…?



は…?



じゃぁ今の告白って…。























































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