NO・チョコバレンタイン

『す、鈴木?』


俺の聞いたこともない声に静華は戸惑っていた。


「なぁ…?」


「……。」


しばらく沈黙が続く。


俺はその沈黙が耐えられず、


「…勝手にすれば?」



少し乱暴にそう言うと、ケータイを電源ごと切った。



そしてケータイをポケットに突っ込み、たまたまそこにあったバケツを蹴り飛ばした。



「意味分かんねぇ…!!」


なぜか俺は今までにないくらい、むしゃくしゃしていた。


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