NO・チョコバレンタイン

ー昼


「鈴木ーー」


小走りで俺のほうへ向かってくる静華の手元を見た。


なぜならあいつがチョコを持っているか気になったから。


「…あれ?」


あいつチョコどころか弁当すら持ってないじゃん。


そう考えている間に静華は、俺の目の前にいた。


「ごめんね。今日里咲達と食べるから。じゃあ!」


そういうと、教室のほうへ走っていった。


「…は?」


俺はその場に呆然と立ち尽くした。
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