White Seed
「お、PINKのが多いじゃん、ケイ頑張れ〜」
仕事開始の合図が鳴ったと同時に、物凄いスピードでケイとノジが急降下して、我先にと人間達に種をまく。
そして、種まきされた人間の身体が、それぞれ反応を示し始めた。
見たところ、PINKの光りの方が多い。
やっぱりノジは下手くそだな、
そうほくそ笑み、俺と同じ、今日は刈り取り係のキオと睨み合ってから、
俺はBLACKの種を、キオはPINKの種を着々と取っていった。
そして、制限時間まであと数分というところまできて、
今日の仕事もあと少し、このぶんなら勝てるだろ
…そう、思っている時だった。
「あ!!」
俺の眼に「あれ」が映った。