あおい。あおい。
裕真はきていなかった

「ちょっと早く来すぎたかも」

いつもの時間より1時間も早くてまだ空は少し明るかった


ブランコを軽くこぎ
オレンジ色の空を見上げる
ひんやりと冷たい風が頬に当たる


待っている間
頭に浮かぶのは
彼の事ばかり




もう少ししてから
ちゃんと彼に告白しよう。


「焦る必要はないよね」

小さく呟き自分に言い聞かせた


今の関係があたしにとって
とても居心地がよかったから
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