あおい。あおい。

叶わない



「あっ」

とっさに物陰に隠れ様子をうかがう
楽しそうな二人。
そのときまゆは気付いてしまった
裕真の手には一つのチョコレート。




……きっと裕真はあの子と
付き合ったんだ


後悔の気持ちで胸がいっぱいになる

もし今日勇気を出してチョコレートを渡していたら…


何かが変わったのだろうか



涙が頬を伝った


1人泣く公園内には

彼と女の子の楽しそうな声が響いていた
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