あおい。あおい。
翌日学校に行くと
まゆの異変に気付き美保がすぐに駆け寄る
「何かあったの?」
昨日泣きすぎたまゆの目はかなり腫れていた
「屋上行こっか」
美保に連れられ屋上へ行く
二人は壁に寄りかかり座る
まゆは昨日あった出来事を
美保に全部話した
泣きながらで聞き取りずらいのに
美保は「うん。うん」と
ちゃんと聞いてくれた
「美保にきいてもらって、だいぶ楽になったわ」
まゆは立ち上がりフェンスに近づく
美保はうつむいたまま
静かに言った
「もう諦めるの?」
一瞬裕真の顔が浮かんだ
「わかんないや…」
再び溢れる涙を堪え
まゆは空を見上げた
あおい。あおい。
彼の大好きな
きれいな青空だった