あおい。あおい。

変わらない想い

「はぁ……はぁっ」


走ったせいで呼吸が乱れる

那波を叩いた手のひらは
うっすら赤くなっていた…



わかっていた

裕真に彼女がいることも

好きでいたって意味がないことも


わかっていても
忘れることはできなかった

必死でその現実からあたしは逃げてた


何もかわってなかった

裕真を思う気持ちは
あのときのまま……


忘れたい傷に触れられ
生まれて初めて人を叩いた…


後味が悪い。
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