あおい。あおい。

そっと隣のブランコに腰をかける

懐かしい風景
空を見上げれば
彼の大好きな
あおい。あおい。
青空が広がっている


でも隣の彼は

悲しそうな顔




自然と言葉が漏れた


「なんで悲しそうなの?」



あまりにも悲しそうで
見て見ぬ振りなんて
できなかったから


「悲しくなんかないよ」


いつもの調子で言い返される


「寂しいだけ」

でもその直後付け加えるように彼は呟いた



「寂しいの?」


「まぁね。」

「何かあったの?」


「好きな人と喧嘩しちゃってさ」
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