あおい。あおい。
焦りと不安が入り交じった様な気持ちですごく落ち着かない
早く…誤解を解かないと
もしかしたらもう教室に戻っているかもしれないと思いまゆは教室に向かう
予想通り美保は席についていた
「美保!」
名前を呼んでも反応はない
近寄ろうとした時他の女子がまゆの前に立ちはだかる
「今更親友面すんなよ」
「人の男とって最低」
「昨日キスしてんのみたんだから」
……
やっぱりキスがみられたんだ
「違う!それは誤解なの?あたしはっ「…もういいよ」
話し出した途端遮られる
美保は俯いた顔を上げまゆを見つめる
その眼は…ひどく冷たかった
「まんまと騙されたよ。あんたなんか消えればいいのに」
あたしの中で何かがガラガラと崩れ去るような音がした
目の前で泣く美保をみんなが慰めている
不思議とまゆの目に涙はなかった