あおい。あおい。
変わりゆく空
すべてに決着をつけようと思い
まゆが向かった先は
………公園。
懐かしい風景に胸が締め付けられる
ブランコに目をやると彼はまだ居なかった
少しホッとした気持ちでブランコに腰掛ける
地面を足で蹴り思い切りこぐ
風が勢いよく髪を揺らす
ブランコが一番上にきた時に見上げるといつもより空は近くにあった
このまま飛べるんじゃないかと思うぐらい気持ちと体が軽くなる
「あっ!!!」
その時まゆのローファーが脱げてとんでいってしまった
ローファーは高く上がり
公園の入り口付近まで飛んでいってしまった
「やっちゃった;」
慌ててブランコを降り片足で跳ねながら入り口までいきローファーを手にした時だった
「餓鬼かよ」
目の前には
変わらない彼の笑顔があった