あおい。あおい。
思わぬ彼の言葉に驚き
まゆは静かに頷く

彼に話しかけられ
胸が熱くなる


「座んなよ。」

ブランコをぽんと叩き
彼はまゆに言った。

再びブランコに腰掛け
空を見上げる


「冬は日が短いから夜空しかみれない」

彼は空を見上げたまま
ぽつりと呟く

「夜空は嫌いなの?」



「嫌いじゃないけど…」
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