あおい。あおい。

片思い

あれから彼とは
よく一緒に空を見るようになった。


今日もブランコをこぎながら
空を見上げる


「やっぱ夜空は切ないなぁ。そう思わない?」

不満そうに愚痴をこぼす彼

「夜空は昼とは違う良さがあると思うけど?」

「そう?でも切なくてもやっぱ見ちゃうんだけどね!てかさ」


ブランコをこぐのを止め
彼は思いついたように言う

「名前なんてゆーの?俺らまだ自己紹介してないし」

そういえば…
彼とは何度か一緒にいるけど
ただ空を見るだけで
名前知らなかった……


「あたしはまゆ。古屋まゆ!」


「まゆね!俺は橘裕真」


よろしくと笑顔で言われ
嬉しくなった


裕真か…
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