【続】不良star(完結)
舌打ちをして、ゆっくりと手を
離す・・・。
ドンッ
鈍い音をたてて、敦川は
床に落ちた。
「ずいぶん人使いの
お荒いことで・・・・」
敦川は、半分冗談とは言えないほどの
低い声を出すと俺と
向き合う形で座りなおした。
「・・・・・。」
「おい。
先に聞いておくが・・・
夏月には何も聞いてねぇーのかよ?」
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・。
「・・・あぁ・・・。」
「あいつの、両親の話は?」
・・・・・・は?
あいつって、なんだよ・・・
コイツ、蓮菜と知り合いなのか・・・?
しかも、なんで虐待の事まで・・・・っ!?
「・・・・・虐待の・・・・ことか?」
「・・・・・?
・・・・・・・(笑)
そっかーあいつ、虐待うけてんのー?
かなり笑えるしっ(笑)ははっ!!
じゃあ、話ははえーよ。」
「・・・・・・。」
声をあげて笑う敦川に、真面目に
一瞬殺意が芽生えたが、徐々に
真剣な顔になっていくのを見て
グッとこらえた・・・・。