【続】不良star(完結)
・本当の真実 ‐竜&陽side‐
―竜side―
「あ?」
本当の・・・・真実・・・?
なんで、敦川がそんな事を
知ってるんだよ・・・
「ふっ・・・。
その顔は、まだ信用してねーんだ?
いいよ、教えてやる。
夏月の過去も、俺の過去も・・・。」
敦川は、一瞬悲しそうな瞳をして、
視線を俺から空へ移した・・・。
「・・・・。」
「俺は、夏月と同様小さい頃に
母親を亡くしてる。
・・・・・まあ、俺の場合は
虐待とか、そう言うのは父さんから
受けたりはしなかったけどな・・・」
「・・・・。」
「でも、俺が中学んとき・・・・
初めて虐待って行為をされた・・・
実の父からではなく、
血の繋がりもない父さんの再婚相手から
・・・・・・。
毎日辛かったよ。
何で、自分がこんな目に
遭わなきゃいけないんだって・・・・
・・・・・・・でも、そう思うたびに
初めて再婚相手の清(きよ)に
会った日、父さんが俺に言った言葉を
思い出してた・・・。」