【続】不良star(完結)
「・・・んなこと言ったって・・」
竜は、困惑したように答える。
「私には、竜しかいないって・・・・
そう、思ってた・・・・。
でも、私の周りには
陽や羽結ちゃん。それに、ちょっと
困らされたこともあるけど・・・
秀も、いる。」
「・・・・・秀って、敦川・・・・
だよな?
なんかされたのか?」
「ううん。
私にも、真実を教えてくれた・・・
それだけだよ?
本当の復讐って意味が分かったみたい。」
「本当の・・・・復讐?」
「うん。
前に進むことが、本当に
何もかも終わるってことなんだよ。
昔の罪も、今の罪も。」
「・・・・・でも、俺は蓮菜から
いろんなものを奪った奴の・・・
子供だぞ?」
まだ、不安そうにしている竜を
さらに強くギュッと抱きしめた。
「さっき言ったでしょ?
私には、陽や羽結ちゃんもいる。
・・・もちろん竜も。
それは、全部竜のおかげなんだよ?」
「蓮菜・・・・・」