【続】不良star(完結)
「ね?竜、前に進もうよ?
秀と・・・・・
私と一緒に・・・。」
私が、そう言い終わるか
終らないかのうちに竜の目から
涙が零れ落ちた。
「・・・・ごめんな。
俺・・・・
お前に傷つくこといっぱい・・・・」
竜・・・・
「大丈夫・・・・。
私には、いつもこの指輪がついてたから。」
私は、ニコッと笑ってポケットから
指輪を取り出した。
「・・・・。
捨てろっつったのに・・・。
持ってて・・・くれたのか・・・。」
また、竜の目から一筋の涙が落ちる。
そういえば・・・・・
「竜・・・は?」
指輪・・・・捨てちゃったのかな?