【続】不良star(完結)
「よっ・・・!!」
「な・・・・んで・・・・。」
しかし、目の前には陽が・・・・
立っていた・・・・。
「いや?
竜が、『あの馬鹿は、きっといつもより
30分近く早く出んだろーから、お前も
早く行け』って言ってたから~」
“竜”という名を聞くだけで
ドキッとしてしまう・・・・・。
でも、なんで・・・・
「私の心配なんか・・・・・」
別れたんだから・・・・
しなきゃいいのに・・・
竜は外しであろう左手の指輪を
ギュッと握りしめる。
左手の指輪は・・・・
もう外している。
好きじゃないとか、
忘れるためとかじゃなくて
この指輪に竜の意思が籠められて
いないのなら意味がないと思った
から・・・。
手からは外して、大事にぽけっとに
いれている。