ミルクティー


「本当に? だって…」


「大丈夫だって!! ほら、
 午後の部が始まるから。」


そういってあたしは
紬の手を引っ張って、
もといた自分達の場所に戻った。


「「夷月先輩…短い間だったけど、
  大好きだったよ。」」


あたしは短かったけど、


本当の恋だったと思う。


その日夷月を忘れることを
決心していた。
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