ミルクティー
~体育祭終了後~


あたしは奇しくも
まだ学校に残っていた。


「そこの子このイス運んで
 くれるかなあ?」


「あ、は~い!」


本当はすぐにでも
この場から離れたかった。


だって・・・。


「夷月~? これどこ運べばいい?」


「あ~、たぶん体育倉庫だ。」


2・3年合同の体育祭の
片付けは体育委員と
体育祭関係者だけ残らなければ
いけなくて・・・


あたしはあきらめなければ
いけない夷月のそばにいた。
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