人間ペットショップ
「あんたが…もうちょっと落ち着いた感じだったら……父さんにも…母さんにも…もう少しいいイメージを与えられたのよ!」
「………そんな無茶な。」


タケシは呆れ気味に、両肩をあげてそう答えた。
それが、さちにはどうしようもなく腹が立った。


「……もういい!」
さちは、そう言ってタケシを置いて、歩いていった。


遠くから、タケシの呼ぶ声が聞こえたが、彼女は無視して、どんどん歩いていった。
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