人間ペットショップ
「……はぁ。」

深いため息を吐きながら、さちは、一人でマンションに向かっていた。


どうしよう…このままじゃ…お見合いすることになっちゃうなぁ……


そう思いながら角を曲がった。


あの角を………


「……あれ?」

さちが周囲を見回すと、スモークのような霧が辺りを包んでいた。


どうしてここに…?

彼女はまたあの店に来ていた。



訳が分からずに立っていると、店内から芝樹が出てきた。



「芝樹さん…?」
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