人間ペットショップ
食事を終えると、コウジはさちに食器を渡した。

「…へっ?」

さちが、首を傾げていると。


「食器洗い。」


と、彼は短く言った。


……はぁっ!?コイツ何なの?本当に…私はあんたのメイドさんじゃないってーの!


彼女が無視して自分の分だけ洗おうとすると、彼は強引に食器を重ねてしまった。

「な、…」


さちが、彼を睨むと。彼は悪びれもせず、

「一緒にやった方が効率がいいだろう?」
と、肩をすくめながら言った。



さちは怒り心頭といった感じだったが、こんなことで言い合いをするのも馬鹿らしいと思い、 仕方無く食器を洗うことにした。



「…何かタケシの方がマシだったかも……あの子…偉そうにしなかったもんなあ~。っつーか、男っていつまで経ってもこんなんなの?私が甘えられると思ったのに、結局私がお世話してるし……」

さちは、食器を洗いながら、ぶつくさ文句を言っていた。
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