ステキなキャンパスライフ
「そしてキミは選ばれたんだよ」


アキラくんがあたしのオデコをつんっと指で押した。


「ほら~リオが固まっちゃったじゃん。そんなサークル入らないよ。ってゆーかサークルじゃないし」


「リオちゃんやだ?」


アキラくんに上目使いで聞かれてドキドキした。


「えっ!えっと、じゃあナオが入るなら…」


アキラくんにお願いされて思わず言ってしまった。


「何言ってんのっ」


ナオがびっくりした顔をした。


「じゃあナオも入って?」


「やだ。」


「じゃあリオちゃん連れてっちゃうよ?」


そう言ってアキラくんがあたしの手を握って走りだした。


「え?」


「ちょっとアキラ!」


あたしはなんだかわけがわからないまま連れていかれてしまった。

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