運命のヒト
神田との付き合いは、中学に入っても続いた。

ダチの健二が神田の幼馴染で一つ年上の薫と付き合ってたこともあって、俺達はいつも4人で一緒にいた。


その頃から、俺は神田のことをちゃんと考えるようになった。


神田のこと好きだって思ったし。

それからはもう、水嶋のこと忘れてた。

・・・忘れてたつもりだった。


だけど、2年になってまた水嶋と出会った。


水嶋は前よりもずっと明るくなってた。

ってか、ますます可愛くなってた。


俺の知らない所で変わってたんだな。


俺は、なぜか分からないけど、水嶋を見るたびに胸が苦しくなった。


俺には、神田がいるのに・・・。


水嶋が男と話をしてるとムカついた。


仲良く笑い合ってるところを見ると、イライラした。


またお前に惹かれていく。


それはまるで運命かのように・・・。




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