運命のヒト
だけど、やっぱりこのまま終わりにはしたくなくて・・・。

俺は、また最後の悪あがきをすることにした。

放課後になると、すぐに下駄箱に向かった。


水嶋とちゃんと話がしたい。


だけど、いくら待っても水嶋は来なかった。

クラスの奴らは来てんのに。


さっきから、視線が痛い。

もしかして、俺達が別れたこともう知れ渡ってるとか?

んなこと別にどうでもいいし・・・。


そう思っていると、大森と山田がやって来た。


「なぁ?水嶋は・・・?」

俺は二人に近付きそう言った。

「私達、ここで桃子のこと待つことに
 してるの・・・」

大森がそう言った。


「頼みがあんだけど・・・」

俺は大森と山田に頼みごとをした。


大森達に話し終えると、俺は門に向かった。

俺は、ここで水嶋のことを待つことにした。


大森達に頼んだこと。

それは、水嶋が来たらここに来るように・・・。

そう言ってもらうことだった。


例え、そう言ったとして、水嶋が俺のところに来るなんて保証はない。


だけど、下駄箱で待ち伏せしていて、シカトされるのはすげぇ辛いから。


だから、ここにいて、ここで待つことにした。

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