運命のヒト
なんかムカツク・・・。

ただ、それだけの理由。


「真面目に学校に来い!!」

俺は、いちいちうるせぇセンコウに殴りかかった。


マジで、イライラする。


センコウの眼鏡が吹っ飛んだ。


横からは、健二の笑い声が聞こえる。


・・あ・・・?


みんなが俺を見てる・・・。

どうせ、俺はこんな奴だよ・・・。


センコウも殴り終えて、帰ろうとした。


・・水嶋・・・?


俺がセンコウとやりあってるすぐそばに水嶋がいた。


すっげぇ目で俺を見てた。


そうだよ、俺はこんなんだよ。


やっぱ、お前とは住む世界が違うんだよ。


水嶋に芽生え始めそうだった恋を・・・・・・・俺は捨てた。


っていうか、俺には神田がいるから当たり前なんだけどな。


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