運命のヒト
第三章　二つの道
考えもしなかった別れが俺達に訪れた。

お互いの想いをぶつけて、やっと想いは通じたのに。


俺達の幸せな時間は本当にわずかで・・・。


悲しみを悲しいという言葉だけで表すことは出来なくて、苦しみをただ、押し殺した。

やるせない気持ちでいっぱいだ。

あんなに楽しかった日々が嘘のように思えて、水嶋がそばにいた時間は夢もしくは幻だったんじゃないかとさえ思う。


現実って残酷だな。

恋愛って難しいんだな。

愛って一体何なんだよ？


俺達はそれぞれの道を進む。


今は自分の進むべき道を歩いていこうな？


だから、泣かないでくれ。

もう、苦しまないでくれ。


水嶋、俺もやっと決心できた。


今は、別々でもいい。


別々の道を、精一杯生きていこうな。


いつかまた繋がることを信じて・・・。

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