運命のヒト
「俺が言うことじゃねぇけど、自分のこと
大事にしろよ?
もう、アホなことすんなよ?」
俺がそう言うと、神田は目から涙をこぼしながら何度も頷いた。
「俺、神田と一緒におって楽しかった・・・。
神田に幸せにしてもらったし。ホンマは
俺が幸せにせないかんかったけどな・・・」
「私、優士と一緒にいて幸せだったよ!!」
神田はそう言うと、そのまま帰ってしまった。
「美鈴、あれな、嬉し泣きやで!!」
ずっと黙って見ていた健二が口を開いた。
「なら、いいけどな・・・」
少しでもいいから、伝わってほしかった。
俺達が付き合ってきた、5年間は決して無駄ではないことを・・・。
好きだったとは言えなかった。
それは、俺なりのケジメなのかもしれない。
放課後は、いつも健二と下駄箱にいる。
そして、あいつを見送ると、俺は帰る。
「優士って、ストーカーだったんやな(笑)」
健二は毎日そう言って俺をからかう。
「ストーカーじゃねぇし・・・」
今日も無事に、あいつは帰って行った。
一度も目を合わすことはなかったけど。
俺は、足取りが軽かった。
今日は、行けそうだった。
大事にしろよ?
もう、アホなことすんなよ?」
俺がそう言うと、神田は目から涙をこぼしながら何度も頷いた。
「俺、神田と一緒におって楽しかった・・・。
神田に幸せにしてもらったし。ホンマは
俺が幸せにせないかんかったけどな・・・」
「私、優士と一緒にいて幸せだったよ!!」
神田はそう言うと、そのまま帰ってしまった。
「美鈴、あれな、嬉し泣きやで!!」
ずっと黙って見ていた健二が口を開いた。
「なら、いいけどな・・・」
少しでもいいから、伝わってほしかった。
俺達が付き合ってきた、5年間は決して無駄ではないことを・・・。
好きだったとは言えなかった。
それは、俺なりのケジメなのかもしれない。
放課後は、いつも健二と下駄箱にいる。
そして、あいつを見送ると、俺は帰る。
「優士って、ストーカーだったんやな(笑)」
健二は毎日そう言って俺をからかう。
「ストーカーじゃねぇし・・・」
今日も無事に、あいつは帰って行った。
一度も目を合わすことはなかったけど。
俺は、足取りが軽かった。
今日は、行けそうだった。