運命のヒト
「梨花と桃子じゃん!!」

俺の気も知らない神田は、小田と水嶋の方へ行ってしまった。


何で、こう次から次へと会っちまうんだよ!

俺の気も知らねぇで・・・。



「優士~、梨花達も一緒にいい?」

「はぁ~?」

「ねぇ、梨花と桃子も一緒にやろうよ!」

神田が、水嶋達にそんなことを言ってる。


水嶋と一緒になんか出来るかよ・・・。

俺、シュート決める自信が全くねぇよ。


だけど、水嶋は見てるって言った。


・・・・・一安心だな。


それから、俺は神田と小田と一緒に、フリースロー対決を始めた。


でも、俺は、水嶋のことが気になって、全く集中出来なかった。


「優士、へたくそじゃん!」

神田はそんなことを言って笑ってる。

「くっそ~!」

俺は、半ギレ状態でシュートを打ちまくっていた。


目線が痛ぇよ・・・。


水嶋が見てるし、かっこよくシュート決めねぇとな。


そんなことを思って、ふと水嶋を見たら、なぜか、横にヒロがいて・・・。


・・・しかも楽しそうにしゃべっていた。


どういうことだよ?

どうなってんだよ??


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