運命のヒト
ヒロもすっげぇ笑ってるし、水嶋も・・・。

どっからどうみても、カップル!?


やばい、俺、すげぇ切ねぇよ・・・。

あ~ぁ、全くやる気がなくなった。


その後、俺は一本もシュートを決められなかった。

やっぱり、俺・・・水嶋のことが好きなのかもしれねぇな。


でも・・・。

神田はどうすんだ?


このまま、別れるとか?

そんなこと出来んのか?

俺に・・・。


わけ分からねぇ・・・。

自分が・・・。


その放課後も、水嶋は2組の前でヒロと窓越しに楽しそうに話をしていた。


「なぁ~、あれってヒロの女なんか~?」

横から、健二がそんなことを聞いてきた。

「へぇ~、やっぱそうなんか?」

俺は、すげぇ落ち込んだ。

やっぱ、そう見えるんやな・・・。


「ってか、俺が聞いてるんやけど!」

健二は少し、キレ気味だった。



・・・どうでもいいわ。


もうそれ以上、あいつらのことは言うな。

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