運命のヒト
「なぁ、優士・・・。
お前って、まだ前の女のこと
忘れられてへんの?」
「はぁ・・・?」
いきなり、正にそんなことを聞かれて俺は正直・・・戸惑った。
「何のことや?」
そうとぼけてみたけど、正には通じなかった。
「社長が言っとったぞ?
優士には忘れられへん女がおるって・・・」
「おっちゃんかよ・・・」
おっちゃんは俺が今も変わらず、水嶋のことを想っていることを知ってる。
俺がどれだけ水嶋のこと好きかってことも。
俺は、中3の時、おっちゃんにバイトさせてくれって頼んだことがある。
おっちゃんは何でや?って俺に聞いてきた。
「好きな女に指輪を渡すため」
俺は、正直にそう答えた。
そして、おっちゃんは俺の気持ちを分かってくれて、働かせてくれた。
・・・・・一ヶ月。
生まれて初めて働いた。
金を稼ぐことがこんなに大変なことだとは知らなかった。
今まで、俺は金を無駄遣いしていたことにも気付けた。
そして、稼いだ金で指輪を買った。
まだまだガキで、そんな高価なもんじゃねぇけど・・・。
俺と水嶋のお揃いの指輪。
つーか、ペアリング。
俺は、その指輪を持って、水嶋に告白した。
あの日、俺達の想いは一つになった。
幸せな日々が続くはずだった・・・。
お前って、まだ前の女のこと
忘れられてへんの?」
「はぁ・・・?」
いきなり、正にそんなことを聞かれて俺は正直・・・戸惑った。
「何のことや?」
そうとぼけてみたけど、正には通じなかった。
「社長が言っとったぞ?
優士には忘れられへん女がおるって・・・」
「おっちゃんかよ・・・」
おっちゃんは俺が今も変わらず、水嶋のことを想っていることを知ってる。
俺がどれだけ水嶋のこと好きかってことも。
俺は、中3の時、おっちゃんにバイトさせてくれって頼んだことがある。
おっちゃんは何でや?って俺に聞いてきた。
「好きな女に指輪を渡すため」
俺は、正直にそう答えた。
そして、おっちゃんは俺の気持ちを分かってくれて、働かせてくれた。
・・・・・一ヶ月。
生まれて初めて働いた。
金を稼ぐことがこんなに大変なことだとは知らなかった。
今まで、俺は金を無駄遣いしていたことにも気付けた。
そして、稼いだ金で指輪を買った。
まだまだガキで、そんな高価なもんじゃねぇけど・・・。
俺と水嶋のお揃いの指輪。
つーか、ペアリング。
俺は、その指輪を持って、水嶋に告白した。
あの日、俺達の想いは一つになった。
幸せな日々が続くはずだった・・・。