運命のヒト
水嶋の質問はまだまだ続く・・・。


ってか、もう昼休み終わってんだけど。

水嶋、戻らなくていいんか・・・?


「学校楽しい?」

今度は、学校の話になった。

ん~、学校かよ・・・。


「楽しいよ」

楽しくないって言うのもどうかと思って、そう答えた。


「学校好き?」

また、学校・・・。


「学校かぁ・・・まぁ、好きだな」

「そっかぁ・・・」

水嶋は、何かを考えているように見えた。


俺も、頭を使って出来るだけ考えた。


水嶋が聞きたかったこと・・・。

水嶋の質問の意味・・・。


最後に、学校好きって聞かれたよな?

もしそれが、私のこと好き?とかだったら、俺は迷わずすっげぇ好きって答えるのにな・・・。


まぁ、水嶋がそんなこと聞いてくるわけなんてあるはずねぇけどな。


んなことを思ってると、水嶋が口を開いた。


「ごめんね、意味分かんないこと聞いて。
 でも、聞きたかったの・・・」

俺は、何気なく聞いてみた。


「なぁ、水嶋は?」

「えっ、私?」


水嶋は俺が問いかけると、すげぇ驚いていた。

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