車輪の唄
線路沿いの上り坂を登った僕等を迎えたのは、あまりにも美しい朝日だった。
朝日は僕等の育った街を宝石のようにキラキラと輝かせてくれた。
「・・・・」
言葉が出なかった。
由香もまたその美しさに言葉を失くしていた。
笑ってただろ?あの時、僕の後ろで。
でも僕は振り返れなかったよ、だって僕は泣いていたから。
朝日が、由香と会えなくなる事を教えてくれたから。
振り返れなかったんだよ。
由香の事が大好きだから。
朝日は僕等の育った街を宝石のようにキラキラと輝かせてくれた。
「・・・・」
言葉が出なかった。
由香もまたその美しさに言葉を失くしていた。
笑ってただろ?あの時、僕の後ろで。
でも僕は振り返れなかったよ、だって僕は泣いていたから。
朝日が、由香と会えなくなる事を教えてくれたから。
振り返れなかったんだよ。
由香の事が大好きだから。