DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
マスターの店から帰ったあたしは
一晩中...
宮ちゃんからもらった
紙切れとにらめっこしていた
今、ここが...
あたしの底辺だよね...
もぅ...
これ以上の
「底」はない...
そう信じて
動くしかなかった
スゥ...
ふぅ....
大きく深呼吸してから
宮ちゃんにもらった
紙切れの番号に電話をかけてみる
プルルル...ル
プルルル...ル
ガチャッ!
「...ハイ」
電話口から聞こえたのは
男の人の低い声...
「こ、こんな時間に
スイマセン...
ぁ、ぁ、ぁの...
こちらに電話したら
仕事を紹介してもらえると
伺って...」
「...」
少し間(マ)が空いた後、男は
「...
この番号をどこで?」
「ぁ...
宮村 聡さんから」
「...宮村? チッ...」
ぇ? 今舌打ちした?
大丈夫かな...
「分かりました。では...」
男は近くのカフェを指定し
時間と自分の特徴を伝えると
一方的に電話を切った
何も...
聞けなかった...
大丈夫...
店に行ってからでも
話は出来るはず...
ちょっと話を聞いて
無理なら...
無理なら...?
と、とにかく
話を聞いて...
いろいろ考えてしまう頭を
フルフルと振り払い
あたしは指定された
カフェへと向かう
一晩中...
宮ちゃんからもらった
紙切れとにらめっこしていた
今、ここが...
あたしの底辺だよね...
もぅ...
これ以上の
「底」はない...
そう信じて
動くしかなかった
スゥ...
ふぅ....
大きく深呼吸してから
宮ちゃんにもらった
紙切れの番号に電話をかけてみる
プルルル...ル
プルルル...ル
ガチャッ!
「...ハイ」
電話口から聞こえたのは
男の人の低い声...
「こ、こんな時間に
スイマセン...
ぁ、ぁ、ぁの...
こちらに電話したら
仕事を紹介してもらえると
伺って...」
「...」
少し間(マ)が空いた後、男は
「...
この番号をどこで?」
「ぁ...
宮村 聡さんから」
「...宮村? チッ...」
ぇ? 今舌打ちした?
大丈夫かな...
「分かりました。では...」
男は近くのカフェを指定し
時間と自分の特徴を伝えると
一方的に電話を切った
何も...
聞けなかった...
大丈夫...
店に行ってからでも
話は出来るはず...
ちょっと話を聞いて
無理なら...
無理なら...?
と、とにかく
話を聞いて...
いろいろ考えてしまう頭を
フルフルと振り払い
あたしは指定された
カフェへと向かう