DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
「仕事は指名制...
指名を受けたら
その人物の元へ行き
「DOLL」としての役割を
果たしてもらう
「DOLL」にコレといって
決まった役割はない」
「?」
「DOLL...
即ち「人形」だ
主が要求する人形に
なりきってくれれば
それでいい...」
人形に...
なりきる...?
「主の意の赴くまま
欲しくなったら求めるし
いらなくなりゃ捨てられる
右手を挙げろと
言われれば右手を挙げ
足を広げろと
言われれば足を広げる...
ただ、それだけのことだ」
ただ...
それだけのこと?
これじゃ..まるで...
「奴隷...」
「!!」
「そう思ってもらって
構わない...
ただ、聞こえを
良くしたまでだ
報酬は、かなりいい
今すぐまとまった
金が欲しいなら
悪い話じゃ
ないと思うが...」
まるで当たり前のことの様に
淡々と話す目の前の男の言葉を
あたしはまだ
何一つ飲み込めていない