伝えたい
「気を付けろって、あの人妻子持ちだよー?」

「妻子?」

「そうだよ、まだ小さい赤ちゃんが、可愛くて仕方ないんだからさ」

マヂかよ。

青山は赤ん坊がいるなんて事、知ってんのか?

もし知らなかったら…


俺はその日、気になって眠れなかった。

夜にカーテンの隙間から除くと、あの野獣が一人でたばこを吸っているのが見えた。

青山は帰ったのか

ほんの少し安心して俺は眠った。


俺はバカだ。


つくづくそう思った。
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