伝えたい
自分の部屋のベランダに出たのは久しぶりだった。

3ヶ月くらい前まで

青山はここで幸せそうに笑ってたのにな

まるで夢だったみたいだ。
ただ笑顔が見たいだけだったのにな。

また青山の笑顔を見れる日なんて来るのかな?

はあ…

ため息をつき床を見ると

いつか見たようなメモが落ちていた。

「これ、いつ…」

青山…

このアパートに来たんだ。

メモには

“ナオちゃんに最後に会いに来ました。
篠崎くんにも会いたかったな。最後になるかも知れないけど、ありがとう”

と書いてあった。

俺は、急いで青山の携帯に電話をかけた。
< 41 / 69 >

この作品をシェア

pagetop