揺れる心

私、何かしたっけ…?
これ以上聞いても、もっと印象悪くするだけだし……。
取り敢えず、また学校で話せばいいかな…?

そう考えていた私は、甘かったんだ…。

次の日も、そのまた次の日も。
私と綾那は一言も話さなくなった。
それどころか、気付いた時には部活内で1人でいるようになった。

しかし、そんな私を支えてくれたのが、部活内で唯一喋れる陌架〈マチカ〉だった。

前は、私と綾那と陌架で一緒に部活をしていた。
けど、私が孤立した後。陌架は私ではなく、綾那と一緒に行動するようになった。

それは、小学生の頃から仲がよかったからというのもあるし、なにより親友だからだろう。

けれど、それでも陌架は私を支えてくれていた。
だから、私は部活に行くことができていたんだ……。

……まぁ、夏休み中から、私や陌架が練習しているコート(Cコート)から私が外れて、綾那達が練習しているコート(Dコート)に移ってからは、いっぱい休んだりしたけどね…。

ちなみにAコートBコートは、男子が使っているテニスコート。
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