揺れる心



次の学校の日。
授業中、私と睦輝は先生に見つからないように、手紙交換をしていた。
そしたら…、墹雉ちゃんに、こんなことを言われてしまった。

「本当に彼氏のこと思ってるの?」

わかってることを、言われた気がした。

そうだ。
私には、晴輝がいるのに、なんで睦輝と仲良くしようとしているのだろう。

理由は、やっぱり好きだから。なんて、そんなこと言えないけど……。

墹雉ちゃんには何も言い返さず、私はただ黙って、涙を堪えていた。





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