揺れる心



『責めたりなんかしないよ?』



晴輝の言葉に、なんとなく被ったから。
私が謝った時、晴輝はいつもそう言ってくれた。

付き合ってた時のことを 思い出して、ポロポロと涙が零れた。

あんまり思い出すと止まらなくなるから、私はすぐに涙を拭った。

「なんで怒んないのっ…?どうしてそんなに優しいの……?」

そう送ったら……。

「ぉ前のことが大切だから」

どうしてだろう。
今私達は、お試しで付き合ってるんだょね……?
それとも、気を使って言ってくれてるの…?

なんだか気持ちが溢れてきて。
気が付けば、私はまた言っていた。

「好きです!付き合ってくださいっ……」

なんて返事がくるかなんて考えずに、送信ボタンを押していた。

「でも……、別れたばっかりなのに………。俺と付き合ったら晴輝のこと思い出しやすいじゃん」

それでも、私は構わなかった。
だって…そんなの……。
好きな人といる時は、晴輝のことなんて考えられないから…。

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