揺れる心
「……ねぇねぇ、玉ちょーだぃ」
『…へ?』
声のするほうに顔を向けてみると……。
1人のちっちゃい男の子が私達をジッと見つめて、いかにもこの射的をやりたそうな目をしていた。
「えー…っと…」
私はスルーしようとしたけど……。
「ほい」
睦輝がその子に玉を渡した。
えぇっ!
あげちゃうんだ!?
まぁ、いいけどさ…。
この子見た目可愛いし……。
なんて思いながら、そのちっちゃな男の子も加わって、暫くの間一緒に射的で遊んでいた。