深い夜に
波音、切なく揺れる君の微笑
君と来た海
今年で何回目なんだろう
まさか最後になるなんてね
僕は思いもしなかった
来年も来ようね
笑い合った日は何処に
君は目の前で僕に
凶器をむけて微笑む
鋭い痛みと共に聞こえた言葉
浮気は一回までよ
ずきずきと痛む身体に
銃声―君が倒れた
嗚呼、なんて君は
愚かなのだろう
浮気なんて、するつもり
微塵も無いのにね