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「では、最後の質問です。水野さん、あなたにとって夢とはどのようなものですか?」

 
そんなこと知るか、と一人心の中で思いながら答える。
 

「昔は夢を持っていたと思います。しかし、夢は夢であって現実には必要ないものだと思います。私にとって夢とは現実の邪魔者です」 
 

そうですか、そう言って面接官は立ち上がる。
 

「残念です。あなたにとって、夢は邪魔なモノなのですか。
夢を持ってそれに一生懸命向かっていくことは良いことだと思うんですがねぇ。今日はお引き取りください。結果は後ほど通知いたします」





そう言って面接官は部屋から出て行った。

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